9月6日オンラインアートセラピーWS 開催報告

第一三共「思いをつなぐ次世代応援プログラム」第2期(2025年)の追加開催が実現し、オンラインアートセラピーWSを実施しました。
今回は、親子・当事者・関係者を区別せずに募集しました。
人数は定員に満たなかったのですが、かえって一人ひとりの発言量が増え、それぞれの立場から「リンパ管腫(LM)」という疾患と向き合う時間になりました。
大人の当事者さんと保護者さんがWSで一緒になったのは今回が初めてでした。
とても良いご縁が生まれたと、主催者として感じています。
そして今回は、お互いの作品について感想を伝え合う時間が初めて設けられました。
それは評価ではなく、自分が感じたことを伝え合う時間でした。
感想を聞くことで、自分自身や作品を新たな視点から見つめ直せる
感想を伝えることで、自分の視点や価値観を再確認できる
こうした双方向のやり取りから、新たな気づきが生まれていたように思います。
参加者の方々からは、こんな声をいただきました。
「とても満足」
「他の方の話に共感できた」
「自分のことを考えるきっかけになった」 継続して参加してくださっている親子さんは、回を重ねるごとに、お母さんもお子さんも心がほぐれ、より自由にアートを楽しんでいる様子が伝わってきます。そうした変化を目の当たりにし、継続して開催することの大切さをあらためて実感しました。
また、今回初めて参加してくださった成人当事者さんからは、
「画材を受け取ったときやWSの最中に、久しぶりに童心に返った」
という感想をいただきました。その言葉がとてもうれしく、印象に残っています。
今回も、クエスト総合研究所様には、画材の準備から構成、進行まで、終始ていねいに対応していただきました。安心して場を任せられることに、あらためて感謝しています。
これまでを振り返って
第一三共「思いをつなぐ次世代応援プログラム」第2期(2025年)「声にならない声と出会う事業」として、オンラインアートセラピーWSを4回、そして病院での開催を1回実施しました。
参加者の心の動きや変化の目撃者になれたことを、大変光栄に感じています。
そして、この一連の取り組みを通じて、私自身の中にも大きな変化がありました。
1つ目は、評価を手放せるようになったこと。 以前は、SNSで何かを発信して反応が少ないと落ち込んだり、不安になったりすることがよくありました。
しかし、このワークショップを重ねる中で考え方が大きく変わりました。
無視されたり拒絶されたりしても、それは相手の反応であって、私自身の価値を決めるものではありません。相手の反応によって自分の態度を変えないこと。そしてネガティブな行動で返さないこと。その大切さを実感するようになりました。
「誰かにどう見られるか」よりも、「自分がどう感じたか」を大切にできるようになったことも、この変化の一つです。
2つ目は、自分の役割を再認識できたこと。 自分の役割は、「つなぐ役割」であり、「黒子」であること。前面に立つのではなく、参加してくださる方々の間をつなぎ、場を支える存在でいること。
今後も事務局を担っていく上で、最も大切にしたいことを、あらためて認識させてもらいました。
症状と共に生きるということ
医療技術の進歩によって、症状そのものがなくなること。
それが、一番望ましいことだと思います。
けれども、症状と共存しながら生きていかなければならない時間が、現実にはあります。
社会の側が疾患への理解を深めるよう啓発する活動ももちろん重要ですが、同時に、本人の心の持ちよう、つまりメンタルヘルスをどう保っていくかも、同じくらい重要になってくると思います。
病気があってもなくても、人生で何の問題も抱えずに生きている人はいません。
ただ、病気がない人には、考えるきっかけがある日突然あらわれます。一方で、病気と共に生きる人は、日々症状と向き合う中で、自分自身や人生について考える時間を重ねる機会が多いのかもしれません。
だからといって、「この病気があったからこそ」と簡単に言えるものではないと思います。
それでも、WSで出会った方々の様子を見ていると、この疾患と向き合ってきた時間の中で、自分なりの問題への向き合い方を培ってこられたのだろうな、と感じることがあります。私は、その強さや積み重ねてこられた歩みが、いかに素晴らしいものであるかをご本人に伝えていきたいと思っています。
そんな時間や気づきが生まれる場を、これからも一緒につくっていけたらと思っています。 この事業を継続できているのは、参加してくださる皆さまをはじめ、助成事業としてご支援くださっている第一三共株式会社様、事務局として伴走してくださっている公益社団法人日本フィランソロピー協会様、そしてワークショップ運営を担ってくださっている株式会社クエスト総合研究所様など、多くの方々のお力添えがあってこそです。
あらためて心より感謝申し上げます。
今年度も第一三共「思いをつなぐ次世代応援プログラム」第3期(2026年)に採択していただきました。
さらに発展させて、当事者さんもご家族も、関わるすべての人々の生活の質の向上を目指し、「声にならない声と出会う事業」を継続していきます。
これからも、多様な声が安心して表現され、互いにつながることができる場を育んでいきたいと思います。










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