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【訪問記】「医療と就労の橋渡し」NPO法人リンパカフェの取り組み

障害や難病、治療の副作用、様々な症状により、働きづらさや生活への不安を抱える方々が少なくありません。いかなる状況でも自分らしく働ける環境づくりを目指して活動しておられるのが、今日ご紹介するNPO法人リンパカフェさんです。 同じリンパ繋がりということもあり、「ぜひお話を伺いたい!」と思い、千葉県市川市南行徳にある事務所を訪問してきました。 清川スタッフも同行予定でしたが、急用のため今回は私こと仰木が代表して行ってまいりました! 理事長の田端聡さんと、CFOのライアン千穂さんが丁寧に応対してくださいました🍀 元々、お二人はがん専門病院で「リンパ浮腫」というがん治療後の後遺症のケアを専門に看護師として従事されていました。ケアの難しさという医療的な問題に加え、患者さんやがんサバイバーの多くが治療後の働き方に困難を抱えているという社会的課題を目の当たりにし、医療と就労の両立に向けた支援の必要性を強く感じたことが、設立のきっかけだったそうです。 また、薬害によるHIV感染被害者との出会いを通して、既存の福祉制度では支援が届かないケースがある現状を受け、医療と福祉が連携した新たな就労支援のあり方が求められていることを認識し、そうした想いから、2021年にNPO法人リンパカフェを設立されました。

並行して、熊本に本部を置く「特定非営利活動法人在宅就労支援事業団」と連携し、東京ベイエリアにおいて「在宅就労支援事業団TOKYO-BAY」を併設。医療系の国家資格を持つスタッフさんが、疾患に関する相談にも対応しながら、一人ひとりに合わせた無理のない働き方に向けて、就労支援に取り組まれています。 「病気になったら働けない」という常識を覆し、「治療しながら、安心して働ける社会」を目指すリンパカフェさんの取り組みは、まさに時代が求めている活動だと思います。 リンパ管腫当事者さんの中にも就労の悩みを抱えている方がいらっしゃるので、今後リンパカフェさんと連携して当事者さんをサポートできたらと思っています。当会単独では対応しきれない分野を他団体様と連携することで、より広く、より深く支援の手を届け、互いの学びの場に発展していける可能性を見出しました。


最後に個人的な所感ですが、田端さんとライアンさんは、看護師としてリンパ浮腫の患者さんと深く関わる中で、この団体を立ち上げられたという経緯に、大きな共感を覚えました。私自身も通訳として医療現場でリンパ管腫の患者さんをサポートする中で支援団体の必要性を強く感じ、志を同じくする仲間とともに団体を立ち上げ、今日まで活動を続けてまいりました。異なる職種であっても、医療におけるコミュニケーションや支援の重要性を共通の視点で捉えている方々との出会いは、大きな励みとなりました。 田端さん、ライアンさん、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました🍀


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